こんちゃーっ、めなたこです。知らない道を散歩するのが大好きです。
あの日も散歩していました。
商店街から1本外れて、というか横に折れて、飲み屋街に向かう途中の細い道。もう一回行こうとしても、間違えてしまいそうな道。に。

譜面台のようなものが立ててあり、「当店は予約制の本屋です」との貼り紙がしてありました。
予約制の本屋の存在を思い出す
そうなんですよ、ずっと前に、そんな貼り紙があったんですよ。でも、一晩寝たら忘れてて。

たぶんそのときドア開いてなかったし。売るような本ないよなーって思った記憶がある。
思い出したのは、1年前。高松のカフェで働いていたときのことです。本棚にあった、薄いマンガ本。

高松に「なタ書」という予約制の古本屋がある。水木しげるが描いたような見た目の店主さんがいる。客に「ちょっと店見てて」と言い残してコンビニに行く。初対面の観光客と飲む
あ、あれだ、と思いましたよ。そんないくつもあってたまるかってなもんです、予約制の古本屋が。
しかも、カフェの人によると、「店主さんはたまにうちに来るよ」とのことでしたし。なんならそのカフェにチラシ置いてありましたし。
これは行くっきゃないでしょうよ。

後で調べたところによると、例のマンガ、たまたまなタ書に行ったマンガ家さんが衝撃を受けて書いたものだそうです。そりゃ衝撃受けるわ。
でも予約しないで入る

とはいえ、予約するのもなあ……だって私、本買わないもんなあ……読み返さないくせに大量に読むから、借りたほうが楽なんだよなあ……
はい、腰が重いです、私。行くっきゃないと思いつつ、予約はせずにいたんです。
ところが。ある日、なんとなーくお店の前通ったら。

開いてる……!
カフェの人に、「開いてるときなら予約なしでも入れる」って聞いてました。もちろん、ふらふらーっと入っていきましたとも。入り口は、靴脱いで上がる方式。目の前に階段。人生で一番急なやつ。
這いあがるようにして上ると、一面の本棚!

異空間でした。木造りの壁に、古い家の匂い。本棚は壁に沿った場所にだけ。ソファー2つと椅子。

いや、いろいろ言うより、見てもらったほうが早い。



その他、
- オリジナルのレターセット
- オリジナルのピンバッジ
- 何でも屋の貼り紙(電話したら来るんだろうか?)
- いろんなイベントの貼り紙(めっちゃおもしろそうなのばっかり、ただしだいたい終わってる)
- いろんな店のショップカード(行きたい場所ばっかりだが県外のものも多い)
- 壁に擬態したトイレ
- 窓に擬態した本棚
- 窓
- 店主・藤井さんの作業スペース(藤井さんしか入れない)
- 謎のカウンター(誰も入れない)
- 年季の入った大きなドリンクメニュー(ドリンクの購入はできない。持ち込みはできる)
が、ありました。
圧倒されている私に、店主の藤井さんが「荷物適当に置いてね」と一言。椅子の上に置きつつ、「本当に水木しげる絵だ……」との失礼な感想を抱きます。
さて、荷物を置いたはいいものの、何をすればいいのかわからない私。とりあえず店を一周回って、目についた本を読んでいきます。
……本当は藤井さん(マンガ読んですっかりファンになっていた)に話しかけたかったのですが、話す内容がわからず。しかも、前から行きたかった場所にいるからなのかなんなのか、極度の緊張状態。さらにさらに常連さんまでやってきます。ますますタイミングつかめず。

何を読んだか一切覚えてないよ!
結局、常連さんが帰るまでソファーに居座り(何かしらを1冊読破したと思う)、オリジナルレターセットの購入を口実に話しかけました。

ずっと来たかったけど、本を買う習慣がないので来なかったんです!
後で失礼だと気づき悶絶しました。緊張の怖さよ。
その後少し話して(これまた内容を覚えてない)、サンリンシャという雑貨屋さんに行くことを勧められます。確か、胴体がついて走っているオウムガイ柄のトートバッグを持っていたため、「そのバッグ持ってるならたぶん気に入るよ」って言われたはず。
行きました。
さっきの常連さんがいました。

わお
どちらともなく話しかけた結果、相手がサンリンシャ店主さんとも顔なじみで話に来てることがわかります。最終的には、私まで店主さんと仲良くなりました。
そして私は両方の店に通うこととなったのでした。

通ってはいるけどほぼ何も買ってないよ! 申し訳なくて途中からコーヒーやビールを持っていくようになったよ!
ぜひ行ってほしい異空間
この1年で、何度か(通ったと言っても2か月に1回程度なのです)なタ書に行った結果、
- なタ書が開いてるかどうかはTwitter見ればわかる
- なタ書&サンリンシャは地元の人の交流の場所になってるっぽい。他のお客さんと仲良くなったりした
- 藤井さんは知る人ぞ知る有名人。香川のお店、もしくは全国の古本屋の人は大体知ってる
- そしていろんなイベントや店に出没する(ユビキタスってこういうことか)
- なタ書に飲み物を持ち込んで仕事する人までいる
- そもそも藤井さんがビール飲みながら仕事している日がある
- 1年経っても私は藤井さんの前ではカタコトでしかしゃべれない
ということがわかりました。

異世界を体験したい人は、ぜひ行ったほうがいいと思う。
最後に、ツボだったツイートをお見せしたいと思います。例のマンガ「FULL本屋」について情報を漁ってたとき見つけたもの。

ちなみにツイート主さんのお店にも行ったことあるよ。めっちゃ大人っぽい雰囲気に圧倒された(当時高校生)。
なタ書
香川県高松市瓦町2丁目9-7 2F
不定休(来店予約ができます)
電話番号:07050137020
Twitterはこちら↓
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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