こんちゃーっ、めなたこです。
「プレーヤー」と「プレイヤー」、どっちもよく見かける表記ですよね。

あれ、使い分けなきゃいけないの?
ほら、「早い」と「速い」みたいな。小さいころテストに出てた、今でもたまに間違える、あれ。知らないうちに、間違った日本語を使ってるかも。心配になりますよね。
私も心配になったので、ちょっと調べてみました。結論から言うと、
- 意味の違いはないので、どっちでもOK!
- 辞書とか文部科学省は「プレーヤー」派
- シーンによって、よく使われる表記は違う

割とゆるい。
早速見ていきましょう。
辞書で「プレーヤー」「プレイヤー」を調べてみた
最初に見たのは、電子辞書。複数辞書検索で、「プレーヤー」って打ち込んでみます。
結果、12種類の辞書で「プレーヤー」表記が確認されました。「プレーヤー○○」も含めれば、もっとあるみたい。

「プレーヤーピアノ」とか。……プレーヤーピアノって何だ。
次に、「イ」がつく表記の「プレイヤー」。検索結果は、2件!
しかも、1つは「→プレーヤー」としか説明がありませんでした。つまり、「伸ばし棒の『プレーヤー』を見よ」ってこと。思ったより、辞書は「プレーヤー」派みたいです。あと、表記による意味の違いもなさそう。
なんで「プレイヤー」より「プレーヤー」が多いのか
これだけ多くの辞書で、「プレーヤー」表記が使われている理由。
どうやら、文部科学省のカタカナに関するガイドラインが原因みたいです。
この文書、「外来語の表記」に、「長音は,原則として長音符号『ー』を用いて書く。」という一文があります。つまり、国が「カタカナの伸ばし棒は『ー』で書こうぜ」って言ってるわけですね。

そういえば小1のとき、平仮名&伸ばし棒なしで書いてある外来語を、カタカナ&伸ばし棒ありに直す宿題が出た覚えがある。『せいぬがわ』がわかんなくてさあ。
正しい日本語を示すための本、辞書。国が推奨してる表記に合わせてると考えると、「プレーヤー」表記に偏ってるのも納得がいきます。
ただ、「大辞泉」には『「プレイヤー」とも』って書いてあるんですよね。「プレイヤー」も、日本語として正しいみたいです。
文部科学省のガイドラインにも『語形にゆれのあるものについて,その語形をどちらかに決めようとはしていない。』『慣用が定まっているものはそれによる。』ってあるから、「絶対『プレーヤー』にしろ!」って感じではなさそうです。
というわけで、「プレーヤー」「プレイヤー」、両方正しい日本語です!
※「プレーヤー」表記が多いのには、他に理由があるのかもしれません。ここで挙げたのはあくまで仮説です。ご了承ください。
ネットで「プレーヤー」「プレイヤー」を調べてみた

「慣用(普段使われてる)」って言葉が出てきたところで。
普段言葉を使う場であるインターネットでも、「プレーヤー」「プレイヤー」を調べてみました。
っていうのは、話の内容によって、使われやすい表記がある気がしたから。

例えば、ゲームする人のことは、大体「プレーヤー」じゃなくて「プレイヤー」って書きません?
というわけで、どの表記が多く使われるのか、ジャンル別に見てみました。
調査方法としては、
- 10種類の検索エンジンで、「プレーヤー」「プレイヤー」を含むワードで検索
- 検索結果の件数を表にして、検索ワード/検索エンジンごとにどちらの表記が多いか調べる
というもの。ちゃちゃっと調査しただけなので、目安として捉えてください。

「完全一致検索」っての(””で検索ワードを囲むことで、似たワードが引っかかるのを防ぐ機能)使ってみたけど、うまくいってたかわからない。
調査結果
伸ばし棒の「プレーヤー」の方が、「イ」の「プレイヤー」より多かった(辞書と同じタイプ)ワード
- 「プレーヤー」と「プレーヤー」
- 「”プレーヤー” 選手」と「”プレイヤー” 選手」
- 「”プレーヤー” 楽器」と「”プレイヤー” 楽器」
「イ」の「プレイヤー」の方が、伸ばし棒の「プレーヤー」より多かった(辞書と逆)ワード
- 「”プレイヤー”」と「”プレーヤー”」
- 「”プレイヤー” 再生」と「”プレーヤー” 再生」
- 「”プレイヤー” ゲーム」と「”プレーヤー” ゲーム」
「選手」「楽器」の結果から、スポーツや楽器のプレーヤーには、「プレーヤー」表記が使われることが多いと推測できます。
一方、「再生」「ゲーム」とともに使われやすいのは、「プレイヤー」表記。音楽などの再生機器や、ゲームのプレイヤーは「プレイヤー」と書かれやすいようです。
「プレー」するものには「プレーヤー」表記、「プレイ」するものには「プレイヤー」表記が使われやすいのかもしれません。

特に、「”プレイヤー” ゲーム」の結果は、「”プレーヤー” ゲーム」の倍くらいあった! 「ゲームプレー」って言わないもんね。
あと、なぜか完全一致検索の(””つき)「プレイヤー」は「プレーヤー」より多かったのに、普通に検索した「プレイヤー」は「プレーヤー」より少なくなってました。不思議。
「プレーヤー」「プレイヤー」の使い方まとめ
以上の結果をまとめると、
- どっちも正しい
- 文部科学省のガイドラインに従うなら「プレーヤー」表記
- スポーツ選手や音楽を奏でる人は「プレーヤー」と書かれることが多い
- ゲームする人と、音楽や動画の再生機器は「プレイヤー」が多い
という結果が出ました。参考になれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました!