
押忍!
俺が面田高校の臙脂谷 滅拿(えんじやめな)だ。お? ビビってんじゃねえ。あれだ、ヤンキーを前面に押し出した飴を見つけたからこの文体で書いてんだ。
今日は俺が見つけた飴を紹介する。耳かっぽじって聞きやがれッ。
「早乙女檸檬の挑戦状」だ。すごい名前だろう。
このキャンディー、酸っぱくてトぶって言うからよ、度胸試しに1つ買ってやったんだ。漢気あるだろう。
開ける前にパッケージの裏を見たんだけどな、キラの個包装が入ってる数で占いができるらしいんだ。掛け声一発袋を破いて、ひっくり返したんだが、1つしか入ってなかった。へこむぜ。
個包装開けて驚いた。

てめッ、ソフトキャンディーじゃねーか!
どういうことだよ。挑戦状がソフトって、お前いいのかよ早乙女檸檬! なよなよしてんじゃねーよ! しかもよく考えると名前クソかわいいな!

聞くところによると、中に酸っぱいペーストが入ってるらしいじゃねーか。見た目にこだわってると痛い目見るってことか。ここは漢気見せて、口に入れた瞬間噛み切ってやるぜ。
心で唱えると、俺は挑戦状を口に含み、噛みちぎった。
飴の裂け目から、レモン味のペーストがあふれ出てくる。なるほど酸っぱいじゃねーか。しかしトぶほどじゃねえ。ちょろいぜ、早乙女檸檬。もっと本気で来いや!
残った飴を噛み潰すと、さらにペーストが広がった。ふん、甘いな。昔食ったクエン酸に比べれば、大したことはねえ。塾の先生に「これがクエン酸です」って手のひらに乗せられ、少しずつ舐めるように言われたのにふざけて一気飲みしたんだ。死ぬかと思った。
そんなことを考えていると、粉の塊が飴から出てきた。喉の手前まで転がり、しゅっとほどける。あっと思った瞬間、酸っぱさが弾けた。

!!!
トんだ。少なくとも、その場で俺は跳んだ。3回くらい跳んだ。
なんだこれ、塊で食べるとびっくりするほど酸っぱいぞ。どうやら舐めていたのは俺の方だったらしい。すまねえ。噛み切って隙間からでたペーストを舐めるなんて、セコいことしてるようじゃ、まだまだお前には勝てないってことか。
お前の実力はわかった。いつか河原でタイマン張ろうな、早乙女檸檬さんよぉ。

……あ! お前ら。
早乙女檸檬の挑戦状を受け取った場所、教えてやろうか。レディ薬局だ。飴買いに行ったんだよ、悪いかコラ。他にも100均で見かけたぜ。
売ってるのは「リボン」って会社だ。またもやかわいい名前じゃねえか、コラ。
あと、道明寺梅子って奴もいたぞ。あるいは御堂筋鋼辛(コーラ)。俺はまだ見たことねえが、二階堂眠倒(ミント)ってのもいるらしい。探しといてやったから、見たい奴はここから買えよ。夜露死苦。

二階堂眠倒は、リンクが出なかったぜ……生産終了かもな。
この話はこれで終わりだ。最後にどうしても気になった表示を紹介する。これだ。


以上! 最後まで読んでくれてありがとよ!
時間がある奴は、他の記事も読めよ! いろいろ書いてるからな、頼んだぜ!