こんちゃーっ、めなたこです。
シャトルランとは、主に20m間隔で引かれた線の間を、CDのカウントに合わせて往復するテストです。線の間を何回走れたかを記録とします(1往復2回と数えます)。
CDのカウントは、1分ごとに速くなっていきますので、走者はだんだんペースを上げていくことになります。
体力測定のための種目なので勝ち負けはありませんが、カウントが100回を超えたときや最後の人が脱落したときには、自然と拍手が起こることがあります。

私の最高記録は51回。……運動音痴気味の記録です。
おおざっぱに言えば、こんな感じですが。
- シャトルランとはどんな感じで行われるものなのか
- そもそも今の体力測定って何やるの?
という疑問をお持ちの方に。
平成生まれの不肖めなたこ、レポートします!

あ、ちなみに、コツはほとんど書いてないです。体力勝負の種目だから、コツとかあんまり関係なさそうだし。
そもそもシャトルランとは? 基本的なルール
冒頭にも書いたとおり、シャトルランとは、線の間を何回走れるかって競技(競うわけじゃないけど……)です。新体力テスト(毎年学校でやることになってる体力測定)の種目の1つ。
体育館の床に最初から引いてある線。その中から先生が20m間隔の2本を見つけて、片方に生徒の半分を並ばせる。もう半分は、ペアになった子の往復回数を数えます。

それではここで、こちらの音源をお聞きください(テレビの導入風)。
この曲(曲?)に合わせて、私たちは線の間を走らされる。走らされるって書いたのは他でもない。

怖いんです、個人的に……
単調な音と、感情のない女性の声が、透明ケースの中のモルモットを思い起こさせる。シャトルランの得意な人なら、血が騒ぐかもしれないけど。
ネットで調べたら「シャトルランとはみんなのトラウマである。」って書かれてたりしたから、多分他にも同じような人は多い。

文部科学省のみなさん、ごめんなさい。変にノリノリの曲だったら、逆に怖いよね。
気を取り直して、ルールの説明。時系列でいきます。
- 最初の「テロテントン♪」でスタート。一斉に走り出す。
- ゆっくり「♪ド・レ・ミ・(中略)ド~」って音が流れるから、その間に向こうの線へ(最初だけは「♪レ・ミ・(中略)ド~」)。
- 「♪ド・シ・ラ・(中略)ド~」で戻る。
- 体力が尽きるまで繰り返す。

これだけっ
ちなみに、細かいことを言うと。
- 「♪ドレミ~」「♪ドシラ~」が終わるたび、「ぐわぁ~ん♪」って音が流れます。それまでに向こう側の線に着いていれば、1回(つまり往復すると2回)
- 早めに着いても、「ぐわぁ~ん♪」が鳴るまでは線のところで待機
- 2回連続で「ぐわぁ~ん♪」に間に合わなくなるか、走るのをやめるかしたら終了
というルールがあります。

ほとんどの人は、走るのをやめての終了です。そのまま歩いて体育館を一周するのがお約束。
そして、最大のポイント。「体力が尽きるまで繰り返すこと」。
以下、運動音痴の嘆きをお聞きください(長いので面倒なら飛ばしてください。)

疲れてついていけなくなるまで繰り返す。これがミソよ。誰も「やめていい」なんて言ってくれない。
どんなに疲れたとしても、「まだ走れるんじゃないか」「テストなんだぞ」「みんな見てるぞ」って罪悪感&功名心に苛まれて、止まれない。つまり、本当に足が動かなくなるまで走らなきゃいけないってこと。
冷たい声がスピーカーから降ってきて、数を読み上げる中で。耳と喉の奥が熱くて痛くてたまらなくなるまで。シャトルランとはそういう競技なのです。まさに、みんなのトラウマ。
はい、ありがとうございました。
運動が好きで、自分を限界まで鍛えたい/テストで限界突破したいって人には、もってこいの方法だと思うけどね。そういう人にとっては楽しいと思うし。

おとうふメンタルの私は、「まだ走れなくもないけど怖いから心折れた」って理由で止まったことがある。
シャトルランとはいつやるものなのか? 新体力テストについて解説
それでは、シャトルランなんていう聞いたことのない(平成生まれだって学校以外ではないよ)競技をなぜやるんでしょうか。
それは、(最初にも言ったけど)体力測定のためです。「新体力テスト」って呼ばれる8種目を、毎年やることになっていて。
種目はこちら。
- 握力
- 上体起こし(30秒で何回腹筋できるか)
- 長座体前屈(座って前曲げ)
- 反復横とび(3本の線を左右に跳んでまたいでいく。何回またげるか)
- 20mシャトルラン
- 50m走
- 立ち幅とび
- ソフトボール/ハンドボール投げ(学年によってどっちを投げるか決まる)
長くなるので、細かいルールは省略。知りたい方は、文部省の実施要領を読んでくださいね。
平成11年度(1999年)から、学校では毎年、新体力テストをやることになってます。小中高、北海道から沖縄まで、原則として全部らしい。

私も12年間きっちりやりました。時期は6月が多かったはず。
始まりはいつも突然。体育の授業やその前日に、先生が「新体力テストをやります」って宣言するくらいです。
多くの場合、
- 握力・上体起こし(腹筋)・長座体前屈(座って前曲げ)・反復横跳び
- 50m走・立ち幅とび・ソフトボール/ハンドボール投げ
- シャトルラン
の3回に分けて行われます。

実施する場所が同じものをまとめてやるのでござる。校庭の種目は2時間に分けることもあるよ。
屋内種目なら、ペアを作って体育館(剣道場とかの場合も)の四隅に置いてある測定器具を回り、自分たちで記録を取っていく感じ。
先生はたいてい、反復横跳びか上体起こしのゾーンにいます。制限時間を計る係。
記録は各自に配られた記録用紙か、器具の横に置いてある出席番号表に書き込みます。

あるある:長座体前屈(前曲げ)だけ、記録ランキング上位がスポーツ万能の子からバレエ習ってる子に変わる
屋外競技は、先生が記録を取ることが多いです。ボール投げは、待機中の生徒が手伝うこともあった気がする。
ボール投げのとき、先生は投げる生徒の横にいます(投げる位置の線を出てないか見るためです)。だから、球拾いの生徒が、ボールが落ちた地点を叫ぶの。

20mです!
というわけで、これを2週間かけて(だって体育は週2、3回だから)行います。トリを飾るのがシャトルランというわけ。
本当は、「持久走」と選べるらしいんですよ。シャトルラン。実施要領にもそう書いてあるし。
でも、私の通った学校は、問答無用でシャトルランだった。小中高全部、シャトルランだった。シャトルランとはそういうものだった……

1度くらい選ばせてくれ! 1000m走ることになってもいい、私を持久走側にしてくれ!
あと、全部の種目が終わったあとに、アンケートに答えさせられる年もある。体育の時間1時間使って。

確か、その年は、個人成績表が豪華でした。グラフとかついてるやつ。
新体力テストの得点のつけ方。独特だけど慣れるとわかりやすい
新体力テスト、記録とは別に、「得点」と「5段階評価」がつくんです。

今さらっと大事なこと言いましたよ。
えー、一体どういうことなのか。
新体力テストでは、それぞれの種目の結果を10段階で評価するんです。その評価に使われるのが「得点」。記録に応じて、1~10点が与えられます。例えば、女子のシャトルランの得点表がこちら。
88回以上→10点 76~87回→9点 64~75回→8点 54~63回→7点 44~53回→6点 35~43回→5点 27~34回→4点 21~26回→3点 15~20回→2点 14回以下→1点 (文部科学省「新体力テスト実施要項(12~19歳)」p12より)
他の種目にも、これと同じような表があって、同じように得点化できます。8つの種目の合計得点を出すことによって、新体力テスト全体の「5段階評価(A~E)」をつけるんですよ。
これも得点との対応表があるのですが、得点と違って年齢(学年で同じの使ってた気がするから、「年度の最後の日になる予定の年齢」かも)別です。性別は関係なし。例えば、12歳の場合、
51点以上→A 41点~50点→B 32点~40点→C 22点~31点→D 21点以下→E (文部科学省「新体力テスト実施要項(12~19歳)」p12より)
って感じです。
ちなみに、Aを取ると、県とかから表彰状がもらえる。

クラスに何人も出るから、宿題を返すときみたいな配られ方をするけど。
記録だけじゃなくていちいち得点をつけるのには、どの種目が苦手なのかを把握しやすくしたり、同じ学年の人や過去の自分の記録と比べやすくしたりするためらしい。

「うわっ、俺Bだった~」みたいな会話、よく聞きます(私はBだったら嬉しいけど)。
シャトルランが怖いとき、少しだけ楽になる方法
さて。新体力テストとは何ぞや、というのがわかったところで、最初に少し触れた「シャトルランでぶっ倒れるまで走らないようにするためには」ということをお話しします。
って言っても、簡単な話。この章はシャトルランやる学生さん向けだけど、「そんなんわかっとるわ!」ってなったらごめん。

目標を、立てるんです。
得点表を見て、ちょっと無理すればいけるかもってぐらいの目標を立てる。
具体的に言えば、「去年の記録で取れる得点」の1点上を見て、その点を取るために必要な最低回数を目標にする。

去年50回で6点だったなーっていう女子なら、7点を取れる最低回数、54回を目指す感じ。
先生ってよく得点表を体育館のステージに置いてたりするから、けっこうシャトルラン前に見られます。あるいは今見る(実施要項の12ページ)。公開されてる以上、ズルにはなりません。
そうすれば、その点数が取れる回数(例えば54回)を走り切ったとき、心おきなく足を止められるってわけです。
目標を達成したことで罪悪感も薄れるし、「もうやめたいけど、あと1回走れば点数上がるんだろうか」とかって気持ちになることもありません。

ただし、シャトルランとは数え方が途中でよくわかんなくなる競技です。自分や友達が数え間違える可能性があるから、余裕があれば1~2回多めに走った方がいいかも。
まあ、本当は、点数なんか気にせず回数を伸ばすのが正しいのかもしれない。同じ点数だからって、62回走れる人が54回でやめるのはどうなのって思う人もいるかもしれない。

でもさ、運動音痴(最高記録51回)にとって、それはメンタルにくるんだよ。わかってくれ。
以上、「シャトルランとは」でした
はい、シャトルランとは何なのか、運動音痴の目線から語らせてもらいました。おわかりになりましたらお手元のガッテンボタンを押してください。ガッテン。ガッテン。ありがとうございます。
あ、あと、経験やあるあるは個人的なものです。ないないだったらごめんなさい。

私にとっちゃすげーリアルだけどね。
私は、体力テスト嫌いだったけど。
めちゃくちゃ運動のできる人が本気でやったら、楽しいかもな。やるほうも見てるほうも。
というわけで、これをテレビ局の方が読んでいたら、ぜひ「オリンピック選手が全力で体力テスト対決してみた」を放送してください。待ってます。
以上、最後まで読んでいただいてありがとうございました!